2017年10月13日金曜日

大切なお知らせ

こんにちは。にいがたファシリテーション授業研究会事務局学生スタッフの上山晃平(新潟大学人文学部4年)です。
突然のことで驚かれる方もいらっしゃるかと思いますが、
にいがたファシリテーション授業研究会は、
10月の定例会の参加者の承認を持ちまして、
今年度を持って、解散することとなりました。
にいがたファシリテーション授業研究会の発起人として、小見まいこが、皆様にご報告致します。
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にいがたファシリテーション授業研究会にご参加・ご賛同いただいている皆さまへ
2009年に前身となる「学校にファシリテーション、ファシリテーション・グラフィックを導入するプロジェクト」から発展し、
2012年5月よりスタートした研究会、
「子どもが主役の授業づくりを学び、広める」という目的でスタートしました。
2012年当初は、
「ファシリテーション」というワードを知っている教育関係者の方々は、そう多くはありませんでした。
その後、学びあった仲間の皆様が各地が広めてくださり、
中学校を中心にファシリテーションで授業改革が進みました。
「子どもが主役の授業づくりを学び、広める」という目的
をまずは果たすことができたと考えております。
今後は、各自、各場所で、
その時に「学びたい」と思ったテーマで学びのコミュニティが生まれ
研究会で培ったネットワークや志が各地で花開くことを願っております。
今まで一緒に研究会を盛り立ててくださった皆様、
主旨をご理解し、ご支援いただいた皆様、心より御礼申し上げます。
3月24日(土)の午後には、
フィナーレワークショップを予定しております。
ぜひ最後の研究会にご参加くださいますよう、
よろしくお願い致します。
小見まいこ

10月定例会のご報告

みなさん、こんにちは。
にいがたファシリテーション授業研究会、事務局学生スタッフの上山晃平です。

今年も残すところ3か月を切りましたね。冷え込みも徐々に厳しくなってきましたが、体調など崩されていませんでしょうか?

さて、104()に開催されました、10月定例会の様子をについてご報告いたします。
10月のテーマは、「ファシリテーション・グラフィック道場!~みんなで学ぼう~」。

ファシリテーション・グラフィック(FG)は、「議論を見える化」する技法です。
話し合いの内容(発言や意見、アイデア)を、ホワイトボードや模造紙などに文字や図形などを使って分かりやすく表現することで、共通の枠組みで話し合う議論をつくることができます。
「話し合いがどこまで進んだか、何が決まったか」という議事録としても活用できます。
(参考:『ファシリテーション・グラフィック―議論を「見える化」する技法』)


















FGを学び合う場は、過去にも当研究会で開催されました。
そのときの様子はこちら→http://niigataft.blogspot.jp/2014/05/5_26.html

「主体的・対話的で深い学び」が教育界のキーワードになっている昨今、子どもたちが「自ら考え、他者と対話しながら学びを深める時間」はますます求められていくことでしょう。
その対話の際、まさに活用できるのがFGというスキルです。


















子どもたちがファシリテーターとして育つために必須のFGスキルですが、「まずは自分でFGを描いてみよう!」ということで、学校や企業の方から学生まで、多様な方にご参加いただきました。


まず、今回の趣旨を簡単に説明したあと、チェックインを行いました。自己紹介といまの気持ちを3人グループで共有し、会がスタートします。

次に、みらいずworks代表理事である小見まいこさんから、「FG・上達のポイント」と題したレクチャーをしていただきました。
ライター(描く人)は、「共有→発散→探究→集束」という話し合いの流れを意識すること、その場にいるファシリテーターと事前に打ち合わせをしたりして、密に連携を図ることなど、即時実践に向けたポイントが紹介されていきます。
































また、単に描いてそのままにせず、「決まったことや内容をいかに次回へ生かすか」が重要である、というお話もありました。ただ描いているだけの「壁の華」にならないよう、「何のために描いているのか」という目的を忘ないようにしたいですね。

レクチャーを経て、いよいよ参加者の皆さんにもFGを実践していただきました。
11枚の模造紙を使い、ある話し合いを聴きながらFGを描いていきます。
















話し合いは「発散テーマ」と「集束テーマ」の2つで行いました。
そのテーマも参加者の皆さんから募り、発散テーマを「『働き方改革』って何?」、集束テーマを「働き方改革を実現するためのヒントを絞る」としました。
壁一面に模造紙が貼られ、参加者の皆さんが準備を終えたところで、話し合いがスタートします。
話し合いのスピーカーも参加者の皆さんから募り、ご協力をいただきました。
















話し合いで出た発言や意見、アイデアを一人一人がグラフィックに落としていきます。
途中、自分以外の人が描いたグラフィックを見るギャラリーウォークを挟み、「こんな描き方があったのか!」「こう描けば見やすくなるんだ…」といった、自分1人では発見できない気付きを得つつ、皆さんの個性が詰まった様々なグラフィックが完成しました。

















最後にフィードバックとして、ふりかえりワークシートに記入していただきました。
「よかった点」「改善できる点」「次にやってみたい、生かしたい点」を書いていき、自分なりの感想や気づき、反省をまとめていただきました。
















その後、3人グループで「FGをどこで、どのように生かすか」というお話を共有し、定例会は終了しました。


 

















特に、ギャラリーウォークでお互いのグラフィックを見合う場面のとき、参加者の皆さんが活発に交流し合っていた姿が印象的でした。
ギャラリーウォークの時間を過ぎてもお話を続けている方がたくさんおられましたので、「互いにフィードバックし合える時間」をもう少しとりたいところでした。
しかしながら、そうした自然な交流が生まれた場を実現でき、有意義な時間になったと思います。



















FGは、どんな現場でも活用できる手法です。
学校現場はもちろん、議論には必要不可欠なものとして、FGがより様々な場に広まってほしいと思います。

また、次回の記事で、にいがたファシリテーション授業研究会より大切なお知らせがございます。詳細は近日中にアップいたしますので、今しばらくお待ちくださいませ。

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10月わくドキワークショップ>

日時:2017104()
場所:新潟青陵大学 6号館 6201講義室
参加者:25
内容:
・チェックイン
・レクチャー「FG・上達のポイント」
・実践練習
1人会議(自分なりのふりかえり)
・グループ共有
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【事務局学生スタッフ 上山晃平(新潟大学人文学部4年)】

2017年9月15日金曜日

10月定例会のご案内

みなさん、こんにちは。事務局学生スタッフの上山晃平(新潟大学人文学部4)です。暑さも和らぎ、だんだんと秋が感じられる気候になってきましたが、体調など崩されていませんか?

さて、10月定例会のご案内です。
10月のテーマは、「ファシリテーション・グラフィック道場!~みんなで学ぼう~」

今回はファシリテーションスキルのひとつである「ファシリテーション・グラフィック(以下、FG)」という「議論を見える化する手法」を、参加者の皆さまと学び合います。学校現場はもちろん、日頃のコミュニケーションや会議を進めるうえで役立つ、ファシリテーションを学ぶ上で大切なスキルのひとつです。

過去にも当研究会で開催されました。そのときの様子はこちら↓

FG1から学びたい」「FGのスキルをもう一歩レベルアップさせたい」という方、ぜひご参加をお待ちしております(^^)

10月わくドキワークショップ>

*日時:2017104() 19002100
*場所:新潟青陵大学 6号館 6201講義室
*参加費:500(学生は100)
*テーマ:「ファシリテーション・グラフィック道場!~みんなで学ぼう~」

*申し込み:以下のフォームからお願いいたします。

はじめての方も、お気軽にお越しくださいませ。

どうぞよろしくお願い致します!

2017年9月4日月曜日

夏のファシリテーションセミナー2017のご報告


こんにちは!にいがたファシリテーション授業研究会事務局 学生スタッフの上山晃平(新潟大学人文学部4)です。8/4()に、にいがたファシリテーション授業研究会主催『夏のファシリテーションセミナー2017』を、万代市民会館にて開催しました。これまで半日間の夏のセミナーを実施してきましたが、今年はもう一歩現場で活用できるレベルまで「1日をかけてじっくり学ぶ場」を企画しました。

次期学習指導要領改訂に向け、「主体的・対話的で深い学び」が教育界のキーワードになっています。その中で、子どもたちが自ら考え学びを深めていくには、具体的にどのような手立てがあるのでしょうか?
そこで今年は、テーマを「深い学びにつながる思考ツールを学ぼう!〜論理的に考える力を育むには〜」と題しまして、大阪から講師をお招きしました。子どもたちの学びを深めるための思考ツール(考えるための力を育むツール)として、今回はTOCfE(Theory of Constraints for Education,教育のための制約理論)を取り上げ、その実践について学びました。この思考ツールを使うことによって、子どもたちが「答えのない問い(答えが1つではない問い)」に対して自分なりの答えを模索できるよう、視点や視野を広げることができます。
また、「ファシリテーションで生徒同士の関係性は育めているけど、深い学びにつながる思考力を高めていくために必要なことってなんだろう?」という疑問にも迫り、子どもたちが答えのない問題を論理的に考え、主体的に学ぶヒントを学びました。TOCfEは「システム思考」と呼ばれる論理性の高い思考方法と、人間の感情やマインドも含めて考えるあたたかさとを併せ持つ思考ツールです。そのため、ファシリテーションとも親和性が高く、それらの併用によってさらなる学びの深まりが期待できます。

今回お招きした講師はこちらのお2人です。
メインファシリテーター:平方文哉さん

サブファシリテーター:山田慶太郎さん

TOCfEには講師認定制度があり、お2人とも認定講師として活動されています。セラピストや子育てのお母さん向けにも講座を行うなど、幅広い立場の方にTOCfEを教えていらっしゃいます。
学校の先生方はもちろん、企業の方や学生、「考えること」に向き合いたいすべての方まで、21名の多様な立場の方がいらっしゃいました。個人的にも、「どうして自分/この人はこう考えているんだろう?」ということを見える化し、分析できるこの機会を楽しみにしていました(^^)

◆当日の内容:午前の部

ウォーミングアップ&問いづくりワーク
まず、「今日講座に参加した理由は何ですか?」という問いに答える形で、講座に参加した動機をテキストに記入します。その後、それを参加者と共有しました。そのうえで、ウォーミングアップとして「質問づくりの3つのルール」を提示し、「どのルールの何が難しいと思うか」を話し合いました。



次に、「あるテーマ」に沿って問いを出していくワークを行いました。皆さんは、次の写真を見てどんな問いが浮かびますか?
この写真を見て、各グループで問いづくりを行います。もちろん、先ほど提示したルールを基に質問を出していきます。「先生の話がつまらないのかな?」「先生はどんな話をしているんだろう?」といった、教師の働きかけについて考える班もあれば、「この場所はどこだろう?」「この子はどんな気持ちなんだろう?」など、様々な視点から多くの問いが出てきました。
続いて、先ほどつくりあげた問いに即興で答えていきます。こうすることで、状況や背景、この人物について共通了解をつくることができます。このワークで使ったものは、午後のワークでさらに深めました。(後述)

「ブランチ」を学ぶ
 いよいよ、TOCfE(Theory of Constraints for Education,教育のための制約理論) の中心的な考え方・思考ツールである「ブランチ」について学んでいきます。ブランチは、物事の「原因」と「結果」を簡単なハコと矢印で「つなげる」ことができます。「○○という原因があったから、△△という結果になった」というつながりを見える化することで、思考の理解を深めることができます。



 まずは、ブランチを使って「つなげる」練習をするワークを行いました。皆さんは、次の原因があるとどのような結果が現れると思いますか?例えば、「給食を残す」という「原因」に対して、その結果は何が起こるでしょうか?参加者の皆さんの答えも、「痩せる」「給食センターのおばさんが悲しむ」「残飯が増える」というように、人によって考える「結果」はかなり異なっていました。このように、まずは「同じ物事に対しても、人によってその見方・考え方は多様である」ということを実感しました。
次に、ブランチを使いこなすためのワークを行いました。自分が大事だと思うところを「原因」と「結果」でつなげる、つまり自分の理解を素直に書き出せることを出発点として、ブランチは縦にどんどん伸ばすことができます。ブランチを伸ばせば伸ばすほど、「自分がなぜこのように考えるのか?」という根っこが見えてきます。ブランチを伸ばす練習を経て、午前のワークは終了しました。

◆当日の内容:午後の部

自分の思考を本当の意味で理解する
午後に入り、午前の部の初めに行った問いづくりワークに立ち返りました。出した問いに対する答えを付箋に書いていき、各グループで模造紙を使いながらブランチを伸ばしていきます。完成した模造紙を見ると、書き出されたブランチによって思考のプロセスを俯瞰することができ、他の人に説明することもできます。ブランチの有用性は、自分の思考を理解できるだけでなく、他者に説明することもできるという点にあります。また、複数人が同じ「原因」を受けて、それぞれが異なる「結果」にたどり着いたとき、「わたしはこういうプロセスで考えました」と説明し合うことで、本当の意味での他者理解にもつなげることができます。

ふりかえり:今日の学びを現場でどう生かすか
 ブランチの理論と実践を学んだうえで、参加者の皆さんに「ブランチ(TOCfE)が、主体的・対話的で深い学びにどうつながっているか?」という問いをテーマに、ご自身の現場でTOCfEがどのように使えるか、話し合いました。「生徒に、自分の気持ちを素直に書き出させることのファーストステップとして使えそう」「中学生の国語科や道徳の時間で、文章の読みを深めるためのツールとして活用できる」など、実践的なご意見が多く出ました。また、「ファシリテーション・グラフィックを学ぶ前に、ブランチを使ったライティングで慣れさせておく」など、ファシリテーション授業との併用も期待できる、との声もありました。最後に、講師の平方さんからTOCfEとブランチのまとめについてお話をいただき、講座は終了しました。



TOCfEは、物事のつながりをより広く深く捉えることができる思考プロセスでありながら、ひと同士の感情にも寄り添えるツールです。正解を探しすぎず、「考えることは自由で楽しい」という楽しさに気付くことができたと思います。自分なりの答えを模索できる力をどうつければよいのか学べた1日でした。学生である私も、この日の学びをファシリテーションと併せて実践できるよう、教育実習などで生かしたいと思います。

お読みいただきありがとうございました!
今回ご参加いただいた皆さまに、重ねて御礼申し上げます。

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次回のファシリテーション授業研究会は10/4() 19:00-21:00です。
テーマは、「ファシリテーション・グラフィックを学ぼう!」としまして、議論を見える化する手法である「ファシリテーション・グラフィック」を参加者の皆さまと学ぶ場を予定しております。
今回お伝えしましたTOCfEやブランチの理論と併用することもできるのではないでしょうか(^-^)

こちらもお申し込みをお待ちしております!

にいがたファシリテーション授業研究会事務局 学生スタッフ 上山晃平】