2012年12月28日金曜日

1月新年会のご案内



1月の新年会のご案内です。

もちろん、飲むだけではありません!
ファシリテーション研究会ですので、
飲みながらファシリテーションをしたり、親睦を深める予定ですのでご期待ください。

2013年のはじまりの会、
初めての方も、久しぶりの方もどうぞお気軽にご参加ください(^^)

今回は予約が必要ですので、
1月21日(月)までに出欠のご連絡をいただけますでしょうか。

info@miraisworks.com
025-232-6141(事務局:みらいずworks)



<1月新年会のお知らせ>
■日時:平成24年1月24日(木)19:00~
■場所:コミュニティカフェ「鳥の歌」http://www.week.co.jp/gourmet/102512/
(025-228-3080)
■参 加 費:3,500円
■申込:ご参加いただける方は、お手数ですが事前に下記までご連絡ください。
info@miraisworks.com
025-232-6141(事務局:みらいずworks)


どうぞよいお年をお迎えください。

みなさんとの出会いと学び合いを楽しみにしております。

来年も明るく元気に笑顔で参りましょう!

12月定例会の報告

みなさん、こんにちは。
にいがたファシリテーション授業研究会の小見まいこです。

もうすぐ2012年も終わりますね。
みなさんはどんな1年でしたでしょうか。

<12月定例会の報告>
■日時:平成24年12月17日(月)19:00~21:00
■場所:新潟青陵大学 演習室
■内容:
     ビジョンゲーム(創造性を引き出すワーク)
 実践発表
 ・中学美術 共同制作におけるファシリテーション
 ・中学美術 中学生製作の映画上映、映画作りのプロセス
 ふりかえり
■参加者:17名

今回は、子どもの創造性を引き出す美術教育でのファシリテーションがテーマ。
ということで、はじまりは「ビジョンゲーム」という
まちづくりの現場で活用されている手法からスタート

「あなたの住みたいまち」
というテーマで
一人一枚ずつ選んできた写真を集めて、
グループで一つの物語をつくりました。

 オチのあるグループもあり、
 テレビ番組風に仕立てるグループもあり、
 一人の青年の物語をつくったグループもあり、
内容も発表方法も多彩。

一人ひとりの創造性が少し開かれたでしょうか。いつもとは違ったそれぞれのユーモアや表現力が伺えた楽しい時間でした。
 さて、本題の美術教育でのファシリテーションです。中学校美術の女性の先生方からの実践発表でした。

まずは、「共同作品制作の可能性」というタイトルでの発表です。
  
 「新潟市をアピールしよう」という授業での取り組みが印象的でした。ボール紙で立体作品(雪、ゆらぎ、万代橋)をつくって、新潟市の象徴的な建造物等で撮影する。その後、イメージが伝わっているか?道行く人々へリサーチ。最後には個人ポスターをつくって、いろいろなところに貼るなどの取り組みをされたそうです。

グループでの創作する際の話合いのプロセスは、一人ひとりのアイデアや表現が一つに形になっていくという、まさにファシリテーションのプロセスそのものですよね。
また、道行く人へのリサーチする、調べ学習をした後、伝わるようにポスター表現するなどは、聴く力、質問する力、表す力などまさに言語活動です。

今から10年以上の前の授業だそうですが、
熱心な先生方は生徒の気持ちに寄り添い、意欲を引き出す、
そもそもファシリテーター型教師なんだなと改めて気づかされました!


つづいては、美術の授業での映画制作についての発表です。

まずはじめに、中学3年生が撮影した映画を鑑賞。「中学生ってこんなこと考えているんだな 」「初々しい!」など感じつつ、最後は感動してホロっと涙が流れそうになりました。


 


 その後は、先生から映画製作の意義や流れなどについてのプレゼン。

映画製作の意義は、お互いの良さを見つける。苦手意識の克服につなげる。個人ではなし得ない活動を行うことにより、充実感・達成感を味わうとともに、多くの鑑賞者に美術の新たな支援を与えることだそうです。

出演者、監督や助監督、音声、撮影、脚本などたくさんの仕事があってはじめて完成する映画。そのプロセスには、話合い、合意、創造、葛藤、失敗などなど、たくさんのドラマがあったと思います。

映画づくりの成果としては、自己有用感の高まり、自ら考える力の向上、新たな気づき、自分の得意を活かした役割による自信の快復、人との関わりによる新たな長所の発見、相互理解の深まり、新たな気づき(メディア関連、協力・強調、地域の良さ)があったとおっしゃっていました。

二つの発表は「地域との関わり」が共通点。表現や関わり合いの中で、多様な価値観に出会い、いろいろな役割や働きに気づいていく。可能性あふれる美術教育の取り組みだと感じました。



 終わった後はグループに分かれて、感想や気づきの共有。

率先して、ファシリテーショングラフィックを書かれる先生もいらっしゃいました。
 「美術の授業だけでなく、学校課題の解決のための中核的取り組みになりそうだ」
「美術での関わりを通して、作り上げる楽しさ、表現する喜びを感じられそうだ」
「ぶれずにやり通している先生方がすごい」
「キーマンの先生が異動しても、その学校の伝統や文化として残ってほしい」
「地域への広がりも継続できたらいいですね」

などの感想が共有されました。

発表してくださったお二人、参加してくださったみなさん、
貴重な学びの機会をありがとうございました!!




2012年11月25日日曜日

12月定例会のお知らせ

 
今回は美術教育におけるファシリテーションが主なテーマです。
共同制作でのファシリテーションの事例と、映画づくりの事例の発表を頂きたいと思います。

子どもたちの創造性を引き出す、ファシリテーション!
今回もとても楽しく、発見に満ちた会になると思いますので、是非ご参加くださいませ。



<12月定例会のお知らせ>

■日時:平成24年12月17日(月)
    19:00~21:00
■場所:新潟青陵大学 演習室
(部屋は人数によって変動します。6号館においでいただき、
 たて看板の通りお進みください)
■参 加 費:500円
(お茶菓子と模造紙等の備品購入費として
 いただいております)

■内容:
         ビジョンゲーム(創造性を引き出すワーク)
    実践発表
    ・中学美術 共同制作におけるファシリテーション
    ・中学美術 中学生製作の映画上映、
          映画作りのプロセス
    ふりかえり

参加の連絡:ご参加いただける方は、
お手数ですが事前に下記までご連絡ください。
info@miraisworks.com
025-232-6141(事務局:みらいずworks)


 

11月定例会のご報告

みなさんこんにちは、
ファシリテーション授業研究会 事務局の本間莉恵です。

寒さも厳しさを増してきました。
年賀状やクリスマスソングが年末の訪れを知らせてくれる今日この頃です。


さて、11月の定例会は、
にいがたファシリテーション授業研究会始まって以来の
30人を越える参加者に恵まれました。
小、中、高校、大学の先生、大学生、行政職員、NPO、家庭教師など、
様々な背景や想いを持った方が参加してくださいました。

<11月定例会の報告>
日   時:平成24年11月13日(火)19:00~21:00
場   所:新潟青陵大学 演習室
内   容:交流ゲーム ~今日呼ばれたい名前、今の気持ち~ 本気じゃんけん
      高校英語の模擬授業とファシリテーション演習
      中学社会の模擬授業とディベート演習
      ふりかえり
参 加 者:33名



今回も、交流ゲームからはじまりました。
いろいろな立場や役割を越えて、フラットな関係を作ります。

写真は、本気じゃんけんの様子。
見ての通り、勝利者は本気で喜んでいます…









模擬授業第1弾は高校の英語の授業
「さあ、この文法はわかるかな?」












 

英文を素材に、ファシリテーションで話し合いをします。
テーマは「囚人に人権はあるか?」
受験のための英文読解だけではなく、その英文から、時代や文化の背景を読み解き、それに対して自分がどのような考えを持ったか話し合います。

実際に高校生が行ったファシリテーションの成果も見せてもらい、高校生の素直で鮮烈な意見に息を呑みました。





次は、中学社会科の模擬授業です。
2014年問題がテーマでした。
導入に、2014の文字を入れ替えながら、インスピレーションを与える投げかけがあり、
授業にぐぐっと引き込まれました。

議論のテーマは北陸新幹線は新潟に利益をもたらすか否か?

今度はディベートで話し合いをしました。




<質疑応答、感想など>
□高校英語+ファシリテーション

Q模造紙や会話を英語でということもありですか?
・学力的に難しい部分もある
・実際にやるときには辞書など調べると
ファシリテーションのスピード間が落ちてしまうかもしれない

 
感想
・内容を深かめる効果があると感じた。
・自分の考えの変化を英語で1文にするとより効果的ではないか?
・Humanrightと人権のニュアンスの違い。英語と日本語のニュアンスの違いを深めたら文章に対しての認識が深まるなと思った。
・日本と英語の文化、背景の違いもあるのではないかと思った。
・受験での二次試験など自分の意見を述べる面接の訓練にもなると思った。
日ごろから自分の意見をみつめ、考えることが大事だと思った。
・自分の意見を述べようと思うと、根拠となることを探しに行く。常に本文(英文)に戻るので、相当な思考トレーニングになると思った。
・情景設定が違うと議論がすれ違ってしまう。ファシリテーションのように意見を可視化し、共有しながら話し合うと、価値観の違いを感じずに、交流が進められると感じた。


□中学社会+ディベート

Qなぜディベートの勝敗をつけないのか?

相対的に論点が見えてくればいいと思っている。
学習内容に関わるものは白黒つける必要はないと感じている。

 

・立論自体を立てることができればまずはよい。
・新聞記事を使って、学習課題自体を作り出し、
 それぞれの立場をとって、調べ学習をしてディベートするということもできると思う。

 

Qディベートに対してロジックが大事ですよね。

・実際の授業では、ディベートではなく、個人におろしたりする。
・まずはイメージマップ(関係図)を作って論を構築して、多面的に考えて自分の意見を導き出すこともできる。
・子どもたちの背景知識の違いがある。
・まずは、自分自身の考えが話し合う中で補強される、新たな知恵が出てくるように
ファシリテーションを用いることも可能性の一つであると思う。自分の意見が持ちにくい子でも、自分の可能性を広がっていく。
・論理的に構造的に捉えるというのは次の段階ですね。


以上報告でした。