2012年3月5日月曜日

2月の研究会報告と次回の案内

みなさん、こんにちは!
代表の小見まいこです。 


先日にいがたファシリテーション授業研究会、
2月研究会が開催されました。


新しいメンバーも4名加わり、全員で17名。
中・高・大学の先生や地域教育コーディネーター、NPO、行政、企業、フリーランスと様々な分野の方が集いました。


今回は、3名の方の実践事例を共有しました。
とっても内容の濃い発表で、
もっともっと深めたいテーマや発見がたくさんありました。



「ワールドカフェで課題に取り組む“生卵を自動的に
10個入りのトレーに入れるしくみを考えよう”」
中学3年生 技術 /田上中学校 永野先生

【ファシリテーションの導入の仕方】
1)まずは思いつくままワールドカフェのように自由に話をして、模造紙に書いてもらった。
2)1の内容を他グループと情報交換した後、いくつかの観点をあたえて、最後のまとめ作業を行った。

【気付き・成果】
・技術は絵で表せるので、発想が広がりやすい。また、絵で考える生徒と字で考える生徒がいた。
・通常よりも参加率が高かった。
・通常は原理を教えるだけだが、その原理を用いた応用の仕方をファシリテーションを用いて考えさせることで、原理が十分に理解できたようだ。
・模造紙を書く際は清書というイメージがあり、躊躇する生徒が多いが、ワールドカフェで自由に書かせた後に模造紙にまとめることで、模造紙に書くことの抵抗感が少なくなったようだ。




□「グループワークで“古人の言葉や考え方が、
今日の保育所でどのように具現されているか考える”」
  大学 教育原理 保育士養成科目/ 青陵大学 岩崎先生

【ファシリテーションの導入の仕方】

1)保育現場の観察実習の後、グループ分けをし、教科書から古典の教育原理のキーワードを抽出する
2)グループごとに一人の古人を担当し、今の保育現場の実践とどう結びついているか話し合いをさせる
3)グループごとに発表をする


【気付き・成果】
・通常教育原理を一方的に教える授業が多く、寝てしまう学生が大半を占める。その中で、自分の実践を通して現場と結びつけて考え、話し合うことで、教育原理の価値や本質を理解できたようだ。
・KJ法ならできるが、自由に話して書けと言われても何を書いていいかわからなかったという生徒の声があった。
・上手に書くことに注力する学生や実習の話に盛り上がる学生がいて、もう少し工夫が必要だとわかった。


□「ファシリテーションを用いて全教員参加型の新研究を進める」
  中学校 職員研修、研究推進 / 白新中学校 灰野先生


【ファシリテーションの導入の仕方】
・新研究を進めるために、研究推進委員会にて、「目指す生徒像」「そのためにやりたいこと、できること」についてファシリテーションをした。
・全職員に向け、新研究の概要を説明し、その後「新研究の疑問点、不安、感想」について出し合い、それぞれの率直な意見や想いを共有した。

【気付き・成果】
・「結局、何をすればいいのか?」「ファシリテーションをやって何になる?」という声があったが、
みんなで知恵を出し合ってゼロから考えていくという意識や姿勢はできたと思う。
・普段は意見をなかなか言わない若い職員から前向きな発言や姿勢が生まれた。 
・ 自分の意見が否定されないことによる充実感・所属感を高め、職員はもちろん生徒の人間関係を構築する考えや手だてとして、ファシリテーションをさらに導入していきたい。


発表してくださった3名の先生、ありがとうございました!
やってみたからかわかる気付きや成果に驚きや学びが豊富にありました。

みなさんも各自の現場で実践したら共有して、
さらに高めあっていきたいですね。

次回の研究会は以下のように決まりました。
ファシリテーションの基礎基本を学ぶ会です。

初めての方も久しぶりの方も大歓迎です。
お気軽にご参加ください(^^)/



<3月研究会のご案内>

●日時:3月29日(木) 19:00~21:00
●場所:青陵大学 6号館6205講義室
●内容:ファシリテーションの基礎基本を学ぼう
・導入ゲーム
・ファシリテーション実習
・ファシリテーションって?
・ふりかえりとまとめ 

●参加費:500円(お茶代)
●申込:事前に出欠をお知らせください→mailto:→niigataft@gmail.com