2014年4月27日日曜日

4月定例会のご報告

みなさん、こんにちは。
にいがたファシリテーション授業研究会、学生スタッフの角野仁美です。
4月中旬頃に満開を迎えた桜も、
柔らかな新芽が顔を出すようになりました。
皆さん、いかがお過ごしでしょうか。

4月の定例会のご報告です。

今回は、テキスト体験ファシリテーション第三弾!
「ファシリテーションで学級づくり~学級目標の共有化~」
ということで、新潟市立下山中学校 長嶋 茂先生に
模擬授業をして頂きました!

まずは、チェックインとしてグループごとに
自己紹介と「学級目標の思い出」をメンバー内で共有しました。



 4月の3週目あたりから、小中学校はそれぞれのクラスで
学級目標づくりが行われると思います。

「これまでは1時間の学級活動で決めていくことが多かったのですが、
ファシリテーションの手法を用いながら、3時間かけてじっくりと取り組むことで、
1人ひとりの思いや考えを伝えあい、聞き合うことができ、
以前なら特定の人の考えだけで決まっていたものが、
みんなの思いがこもった目標になっていきました。」と、長嶋先生。

丁寧な目標づくりから、目標の共有化・意識化が図られ、
その後の活動づくりや「認め合い」活動の基礎となっていくこと。
学級目標はクラスが辿っていく道しるべになるものなのだということを
おっしゃっていました。

今回は、そんな先生の実際の学級目標づくりを
参加者の皆さんが中学校1年生になったつもりで体験しました。

全体の流れとしては、
まず個人で「こんな学級にしたい」という思いを
出来るだけポストイットに書き出していきます。

次に、グループになって
*人間関係
*授業
*行事
*その他

という4つの項目に、グループのメンバーの意見を分類していきます。







そして、グループ内で模造紙に貼られた付箋を見ながら
大切にしたい思いやキーワードを選び出していき、
それを基に、そのグループ内での学級目標の案を考えます。

学級目標の案が出来たら、自分たちが学級目標に込めた願いや
思いをクラスのみんなに伝えるために、各グループごとに
『学級目標プレゼンテーション』を行います。


それぞれのグループのプレゼンテーションを
聞き合い、その中から実際に学級目標にするアイディアを決めていく。
このような、全3時間の授業を約50分で体験しました。

その後、長嶋先生の模擬授業を受けて
再度グループで
「①授業の良かった点/ファシリテーションを取り入れていない場合との違い
②自分だったらこうしたい!自分の立場では、こう実践してみたい!」
という観点で、授業を振り返ったり、感想を言いあったりしました。


そしてそれを、全体で共有。

≪良かった点≫

・合意形成のプロセスが残るので良いと思う。

・一人ひとりの意見がつながることで、自分の意見が整理される。なにより意見が認められて嬉しい。

・意外な展開があって面白かった。

・全員が参加できて楽しい。

・イメージが違っても想いを共有化できている。

・学級の土台が作られるし、何より盛り上がる。

・学級目標が、学級運営にあたっての大事な道しるべになることがわかった。

・発想を飛ばす!「今までのでてきたキーワードでなくてもいいんだよ」

・プロセスを共有できるから、思い入れが生まれる。

・プレゼン作りを経ることで、個々人が生かされる。


≪わたしだったらこうしたい(課題)≫

・カテゴリー(人間関係、授業等)がなくてもいいのでは?

→中1では必要だとの意見も

・一小一中学校だと、関係性が固定化していてうまくいかないのでは?


等々、たくさんの意見が出ました。


最後に、それを受けての長嶋先生のお話があり、クロージング。

今日初参加の参加者の方々から、感想を頂きました。


≪初参加の方からの感想≫

ファシリテーションって?という状態でここに来たが、とにかくいい雰囲気でできるものだと分かった。教育の大きなヒントになると思った。

・いろんな人と話すのは楽しい。「発想をとばす」という考え、総称化した言葉がポンと生まれるのがファシリテーションだと思った。

ファシリテーション自体がよくわからないが、言葉の広がりの楽しさを実感した。ブレストに似ている気がした。

言語活動の充実が求められている。話し合い活動の活性化に役立てたい。

ファシリテーション初めてだったが、なにかやれそうな気がする!一歩、まずは使ってみたい。

・大学でもワークショップを実践している。生かしたい。

・わきあいあいとしていて楽しかった。自分が思っていなかったことが出てくる面白さがあった。


1人ひとりが尊重され、認め合える関係を築くことができる、
そんなクラスづくりが出来たらなぁと改めて感じました。
そしてファシリテーションの理論や手法は、
その一つの手助けになるものだと改めて思いました。

長嶋先生、そしてご参加頂いた皆さん、ありがとうございました!
次回の定例会もお楽しみに(*^^*)



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■日 時:2014年4月23日(水)19:00~21:00






■場 所:新潟青陵大学 6号館6201号室





■参加者:27人



■内 容:「ファシリテーションで学級づくり~学級目標の共有化~」
ゲスト:新潟市立下山中学校 長嶋 茂先生
  ・チェックイン
・授業体験!
・授業の振り返り
・全体シェア
・ふりかえり

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2014年4月1日火曜日

4月定例会のご案内

みなさん、こんにちは。
学生スタッフの角野仁美です。
あたたかな日差しが春を感じさせますね。
4月の研究会のご案内です。

4月は、テキスト体験ファシリテーション第三弾!
今回は『学級目標づくり』をテーマに、学級づくりについて改めて考えます。


特定の人の考えだけで決まるのではなく、
1人ひとりの思いや考えを伝えあい、聞き合うことで
みんなの思いがこもった目標になっていく。

こうした丁寧な目標づくりを通して、クラスの関係性も育んでいけたらいいなぁ。

そんな方に是非ご参加いただきたい今回の内容です。
多くの方のご参加お待ちしております。

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「ファシリテーションで学級づくり~学級目標の共有化~」

ゲスト:新潟市立下山中学校 長嶋 茂先生

●日時:4月23日(水) 19:00~21:00
●場所:新潟青陵大学 6号館 6201講義室
●参加費:500円
●申込:事前に出欠をお知らせいただけると幸いです。
→info@miraisworks.com