2015年11月10日火曜日

11月定例会のご報告


大変遅くなりましたが11月定例会のご報告です。
にいがたファシリテーション授業研究会、事務局本間莉恵がご報告します。



今回は、待ちに待っていた、ファシリテーションアイテム講座!
木戸中学校 技術家庭科のミキティ―こと関野先生プレゼンツの内容です。
今まで作成したファシリテーショングッツや場面、つくり方を
まずは紹介いただきました。



その後、「こんなのあったらいいな」と題して、
ファシリテーショングッツアイディアを出し合い、イマジネーションをひろげます。




さあ、では、考えるばかりだけではなく、作っちゃおう!
今日は特別、とんでもないプロ機材が導入されています!



紙筒も木材もすっぱり切れててしまいます。
すすすごいー!
















例えばこんなグッズ①
色紙をラミネートして、ミニホワイトボードに。
ちょっと工夫を凝らせば、こんな場面で使えるかも?!とアイデアがふくらみます。




それぞれがオリジナルグッズを作り終えた後、
どんなものをつくったのか全体で共有しました。

















「おお~!使ってみたい!」


それぞれの現場での
活用のアイデアも広がりますね!















例えばこんなグッズ②
「くじの神様」:
生徒や場の参加者に話を振る時に活躍!
「神様がいうんだから、仕方ないなあ」と思わせる、
見た目もクスっとさせる神様を作り、割りばしでつくったクジを入れます。
(写真は本間作)















プロッキーを入れるポケットなどあったらいいなぁという声もありました。

Let's make !





様々なワークショップや、ファシリテーションを用いた授業や場を
より豊かにするアイテムは、つくってしまおう!と思ったら、
アイデア次第で作れるものなのですね(^^)

これからも、色々な場面で「こんなのあったらいいなぁ」という思いを
カタチにしていけたら良いなと思います。

関野先生、ありがとうございました!

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「こんなのあったらいいなぁ。。。なかったら、作ればいいじゃん!
 ファシリテーションアイテム講座」
■日時:平成27年11月9日(月)19:00~21:00
■場所:新潟青陵大学 6号館
■内容:ファシリテーションの現場で使えるアイテムをみんなでつくってみよう!
      ・ファシリテーショングッズの紹介
      ・ファシリテーションアイテムの制作
      ・グッズを使ったワーク
■ファシリテーター:新潟市立木戸中学校 関野幹裕先生(技術家庭科)
■参加者:21名


2015年10月20日火曜日

11月定例会と下半期の研究会のご案内

みなさん、こんにちは。
にいがたファシリテーション授業研究会、学生スタッフの角野仁美です。

あっという間に10月も後半にさしかかりました。
気持ちの良い秋晴れの続く日が嬉しいですね。


ブログでの発信が大変遅くなってしまいましたが、
今年度下半期の研究会の予定をご案内します。

下半期は各月で、「わくどきワークショップ」と「わくどきラボ」を交互に開催することとなりました。

*「わくどきワークショップ(WS)」:
これまで毎月行ってきた定例会。様々な方と一緒につくる、ファシリテーションの失敗OKの学びの場。つながりを生む場でもあります。

*「わくどきラボ」:
ファシリテーション授業について、みんなで研究する場。指導法などについて、先生方を中心に具体的に探究していきます。第二弾の書籍の発行に向け、授業実践を通して携わってくださる先生方を募っていきたいと考えております。

以下、各月の予定をお知らせします。
9月(WS)地域教育プログラム →9 /15に開催しました
10月(ラボ)本のコンセプトづくり →10/19に開催しました
11月(WS)ファシリテーションアイテムを作ろう→11/9
12月(ラボ)実践の共有→12/10
1月(WS)模擬授業
2月(ラボ)実践の共有②、原稿化の確認
3月(WS)学生企画

各月の開催日などの詳細は、またこのメーリングリストやブログで随時発信していきたいと思っております。
どうぞよろしくお願いいたします。

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≪11月の定例会のお知らせ≫

11月のテーマは、「ファシリテーションアイテムをつくろう!」

教室や、その他さまざまな現場で使える
ちょっと便利なグッズをみんなでつくってみましょう。

ちょっとした工夫で、身の回りのものが
ファシリテーションアイテムに大変身!
(例えば、自作ミニホワイトボード、ホワイトボード消し etc)

今回は、技術科の関野幹裕先生と一緒に
みんなでアイデアを出し合いながら、
ファシリテーションの現場で楽しく使えるアイテムづくりを行います。
グッツを使ったワークも予定しています♪

参加費は、普段と変わらず500円!(学生100円)
是非、みんなで参加して素敵なアイテムをゲットしよう!

題して、
「こんなのあったらいいなぁ。。。なかったら、作ればいいじゃん!
ファシリテーションアイテム講座」

■日時:平成27年11月9日(月)19:00~21:00
■場所:新潟青陵大学 6号館
■内容:ファシリテーションの現場で使えるアイテムをみんなでつくってみよう!
      ・ファシリテーショングッズの紹介
      ・ファシリテーションアイテムの制作
      ・グッズを使ったワーク
*講師 新潟市立木戸中学校 関野幹裕先生(技術科)

■参加費:500円(学生100円)
■申込み:以下のフォームよりお申込みください。
http://goo.gl/forms/hr6phQaq4B

どうぞよろしくお願いいたします。


2015年9月16日水曜日

9月定例会のご報告

みなさん、こんにちは。
にいがたファシリテーション授業研究会、学生スタッフの角野仁美です。

またまた大変遅くなりましたが、9月定例会のご報告です。


9月の定例会では、8月に行った夏のセミナー後に挙がった
地域教育プログラムについてもっと深めたい!という声をもとに
地域連携について、もう一歩!学び合う会としました。

「地域づくりのプログラムを体験し、地域連携のコツを学ぶ」をテーマに、
広域圏の地域づくりを推進する中間支援組織である
NPO法人都岐沙羅パートナーズセンターの事務局長 斎藤主税さん(まちづくりプランナー)をゲストにお招きし、実際にワークを体験しつつ、ポイントをお話いただきました。







アイスブレイクを終えた後に、まずはグループごとにプログラムづくりのブレストを行いました。
各グループごとにテーマを決め、「アイデア」と「提供できること(具体的な情報)」の二つの要素を出していきます。


 とにかく沢山!!楽しみながら出し合います。









「アイデア」と「提供できること(具体的な情報)」を掛け合わせて、
具体的に”新しい連携のカタチ”のイメージを膨らませました。





一通りワークが終わると、
斎藤さんから「地域と協働で授業を企画するポイント」をお話いただきました。



実際に、村上中等教育学校(5年生)で行った授業の例に、
着実にゴールするためのプロセスデザインの重要性をお話くださいました。

『まちづくりや教育は、自分以外の他者に自発的になってもらわなきゃ意味が無い。
「人が動く」その仕掛けをいかにつくるか。』

かつては、マスディア型の「AIDMA」が人々の行動原理とされてきましたが
現在は、ソーシャルメディア型の「SIPS」がキーワードであると斎藤さんは語ります。

▷SIPSという考え方

S (Sympathize:共感する)
I (Identify:確認する)
P (Participate:参加する)
S (Share&Spread:共有・拡散する)

つまり、今の世の中は「共感」がカギとなる訳ですね。
共感が入口となり、人々の行動変容に繋がります。

今回の村上での授業でも、生徒たちがまず地域で活躍する方々の想いに触れたことで
その後自らヒアリングを行ったり、自発的に行動する姿が見られたそうです。


そのため、企画作りのポイントとして
「ねらいと達成目標、前提条件の明確化」が先→目標を達成するためのプロセスをデザインする
ということが挙げられます。

つまり、「基軸デザイン」→「組織デザイン」→「プロセスデザイン」→「場と手法のデザイン」という流の『トータルプロセスデザイン』をしっかり行うことが、やはり重要なのですね。







最後に、感想を共有してクロージング。

「自分の固定観念を捨てきれていなかった。もっと深めたい」
「絵に描いた餅ではなく、いろいろな企画を改めて考え直したいという思いが湧き上がりました!」
などの感想が挙がりました。

ソーシャルメディアの時代と言われていますが、たしかに「共感」をいかに生み出すかということって、難しいですよね。
でも、やはり「人」と協働していくので、その入り口は「共感」だということに納得しました。
そして、「人」の想いや願いをカタチに出来る、
トータルプロセスデザインの力もつけていきたいと、今回改めて感じることが出来ました。


斎藤さん、参加者のみなさん、学び多い時間をありがとうございました!!!

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■日 時:2015年9月15日(火)19:00~21:00
■場 所:新潟青陵大学
■参加者:26名
■内容:「地域づくりのプログラムを体験し、地域連携のコツを学ぶ」
 
講師:NPO法人 都岐沙羅パートナーズセンター
    事務局長 斎藤主税さん(まちづくりプランナー


・アイスブレイク
・ブレスト~プログラムづくりを体験
・斎藤さんのお話
・ハーベスト・ふりかえり

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2015年8月31日月曜日

9月定例会のご案内

みなさん、こんにちは。
にいがたファシリテーション授業研究会、学生スタッフの角野仁美です。

さて、遅くなりましたが9月定例会のご連絡です。


テーマ:「地域づくりのプログラムを体験し、地域連携のコツを学ぶ」
 
日時:平成27年9月15日(火)19:00〜21:00
場所:新潟青陵大学 6号館

内容:地域で活性化に取り組むNPO団体による、地域の未来を考える具体的なプログラムを体験し、地域と連携・協働するための手がかりを探ります。

講師:NPO法人 都岐沙羅パートナーズセンター
    事務局長 斎藤主税さん(まちづくりプランナー)
★都岐沙羅パートナーズセンターとは:新潟県岩船地域(村上市、関川村、粟島浦村)における広域圏の地域づくりを推進する中間支援組織です。
 
参加費:500円(学生は100円)
 
■申し込みはこちらからお願いいたします。 http://goo.gl/forms/Z3tx7rZC49

 
みなさまの周りの
地域連携に興味のありそうな先生方や、地域教育コーディネーターさん、
様々な立場で地域と関わっている方にお声掛けいただけたら嬉しいです。
もちろんそれ以外の方も!お気軽に、ご参加くださいね。
 
どうぞよろしくお願いいたします。

2015年8月10日月曜日

2015年夏のファシリテーションセミナーのご報告

みなさん、こんにちは。
にいがたファシリテーション授業研究会、学生スタッフの角野仁美です。


大変遅くなりましたが、今年度の8月6日(木)に行われました
「2015年 夏のファシリテーションセミナー」のご報告です。


今年で5周年を迎えた夏のセミナーですが、5回目となる今年は、
「地域教育プログラムのつくりかた ~子どもが主役で地域を舞台にした授業をつくるには~」
と題して、これからの地域や社会を生き抜くこどもたちの力を、学校だけでなく地域とともに育てていくにはどうしたらよいのかを皆で探りました。

会場には、教員、行政、NPO、学生など、様々な立場の方が約65名集い、
今回ゲストには、学校と地域とともに子どもたちの地域への愛着を育む活動を進めていらっしゃる、近江正隆氏(㈱ノースプロダクション 代表取締役)を北海道からお呼びしました。

まずは、小見によるオリエンテーションとチェックイン。
会場の参加者同士が楽しく関わり合いながら、地域とのつながりについて考えを整理します。

場が温まったところで、青陵大学 岩崎先生によるオープニングスピーチ。
”「地域・家庭」が子どもの幸せの原点”ということや、ファシリテーションを用いた教育活動の効果を
データや根拠を示しながら、分かりやすくお話していただきました。




そして、まずはゲストによる基調講演。
近江さんより、「子どもを核とした学校や地域づくりのための仕組みやポイントとは」と題した
60分の講演をいただきました。





学校の教員と地域が連携・協働して取り組む「農村ホームステイ」「うらほろスタイル」という
2つの事業についてご紹介いただき、
特に子どもを軸として地域で取り組む「うらほろスタイル」の活動について、
その持続的な仕組みづくりに向けた課題や、地域がまとまるためのキーワード、
「地域とともにある学校づくり」に必要なことなど、様々な視点からお話いただきました。


10分間の休憩の後に、新潟での事例発表タイム。

事例発表①「地域を舞台に探求型学習~古町スイーツで商店街を元気に~」

新潟市立新潟小学校より、平成22年度に古町の活性化を目指して始まった
4年生による「古町スイーツ」の活動を中心的に紹介いただきました。

新潟小学校のとらえる地域教育プログラムとは、
「学校を含め、諸団体・関係団体が一つの輪となった『総合連携』を図った、
1年生~6年生までの、系統的な流れを含む教育課程」ということで、
学校も地域の一員として、それぞれが同じ立場で総合的に連携しながら
児童を育成していくことがポイントだと述べていただきました。



事例発表②「課題解決型キャリア教育の実践~アートの力で地域課題に挑戦~」

新潟市立内野小学校より、中学3年生が総合学習で
内野のまちを舞台に取り組んだ、課題解決型キャリア教育「アートdeチェンジ・プロジェクト」についてお話いただきました。

地域のリアルな課題の解決に向けて、生徒がリサーチ活動からプランニング、ポスターセッションまで取り組むことで、まちの変化を意識し、
その後に開催された「うちのDEアート」に生徒たちが具体的に関わる動きも見られました。



2つの事例発表の後は、わくわくプロアクションカフェ。
「子どもが主役で地域を舞台にした授業や地域教育プログラムをつくる」ワークです。
参加者同士で具体的なテーマを出し合い、テーマごとに話を深めました。


自分が取り組みたいテーマやプログラムがある人は、具体的に書きだします。

 

それを前に貼りだし、自分が書きだしたテーマについてそれぞれが説明を加えます。











それぞれのプレゼンが終わったら、テーマ出しをしなかった参加者は
出てきたテーマの中から自分も一緒に深めたいものを選び、グループをつくり移動します。
それぞれのテーマごとのグループに分かれたら、
「えんたくん」を使って話し合いがスタート。











その後、話し合ったことをミニレポートにまとめ、
プレゼンタイムに移ります。




他のグループの議論の内容にも触れることで、
沢山の学びや気づきがありましたね。



最後に、各グループのミニレポートを前に貼りだして
全体共有をしました。

「子どもたちの愛着というのは、それぞれの地域の”素材”につくのではなく
そこに関わる”人”につくのだと思います。」と、近江さんからコメントがありましたが
地域に資源が無いから、ということではなく
地域の資源を活かしながら、人との関わりをどう生み出し、
育でいくかがカギとなることを改めて実感した時間となりました。


最後に、ハーベストとして
セミナー全体を振り返ってみた感想や、
明日から自分が一歩踏み出してやってみたいことを
グループ内で共有しました。

【参加者の感想(一部)】(アンケート用紙より)
  • 「地域とのつながりで子どもを育てる」と考えたときに、子どもをどう育てたいかを地域と共有し、地域の特色やよさをよくとらえた上で、プログラム化していくことが大切だと思いました。
  • 今まで、目の前の子ども達にどこでも「生きる力」をつけていきたいと思って対峙してきましが、彼らがどこで生きていくかという「生かされる場所」という考えが欠如していました。目の前の忙しさや、学力という数値で測られるものばかりに目をとらわれてその先までのことを考えられていませんでした。
  • 幼~小~中~高の学校教育+社会教育を結び付けるツールづくりをしたい。
  • 近江さんの何を目的にとりくむのか(地域活性化は目的ではない)にすごく納得しました。そして学校としての芯をもつ必要性を感じました。
  • 意見交換(プロアクションカフェ)の時間がとても良かったです。これから地域と連携していく事業を進めていく際の参考をたくさんいただきました。ありがとうございました。


「〝協働″は必要性の中で生まれる」と近江さんは語ります。
人は自分1人で何でも出来る訳ではありません。
自分が出来ないことをきちんと認め、示し、お互いに補い合い、活かし合うこと。
それが協働の基礎なのだと学びました。

未来を担う子どもたちが、希望を持てる地域・社会づくりをするために、
多様な立場の人が補い合いながら、力を合わせていきたいですね。

特別ゲストの近江正隆さん、事例発表いただいた先生方、ご参加いただいた皆様、
改めて素敵な場を共につくってくたださり、ありがとうございました!